○ ラケットのグリップ表示
ラケットのグリップサイズは、わが国では1、2、3の整数で、海外では4 1/8、4 1/4、4 3/8の分数で表示されている。
これらは、1=4 1/8、2=4 1/4、3=4 3/8 という対応になっている。ラケットのグリップサイズは、4インチから始まり1/8インチ刻みで表示される。
グリップサイズ G = 4 + A × 1/8 (inch)
わが国では上式のAのみで表示し、海外のメーカーはそのままのサイズを表示している。ただ、日本のラケットは1〜3のサイズのグリップしか生産していないようであるが、海外のラケットのサイズは種類が多いとのこと。
わが国のグリップサイズをセンチ換算すると、1=10.5cm 2=10.8cm 3=11.1 となり、すべての日本人のグリップを3−1の差、すなわち僅か6ミリの範囲に無理やり押し込んでいる。
○ グリップサイズの測り方
グリップサイズは、写真(左)のように、薬指の先から掌の折れる線までの長さ(インチ)で測る。正しいグリップの場合、写真(右)のように、人差し指が入る程度の隙間ができる。
サイズを変える手っ取り早い方法は、オーバーグリップテープを巻くこと。
オーバーグリップテープにはいろいろな厚さのものがあるが、グリップサイズを1サイズだけアップするには、厚さが0.5ミリのオーバーグリップを巻くとよい。計算は以下のとおり。
下表からも分かるように、グリップサイズ1はミリ換算で約3mm。テープの厚みは円の半径rに相当するので、0.5ミリのテープを巻くと、円周はほぼ3ミリになる。実際はテープはある程度重なって巻かれるので、もう少しサイズアップとなっている。
円周 2πr = 2×3.14×0.5 = 3.14
○ グリップサイズの対応表
日本式表示( size= ) |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
海外式表示( 4inch+ ) |
1/8 |
1/4 |
3/8 |
1/2 |
5/8 |
3/4 |
7/8 |
1 |
センチ表示( mm ) |
105 |
108 |
111 |
114 |
117 |
121 |
124 |
127 |
上表のセンチ(mm)表示からも分かるように、1グリップサイズ間の差はわずか3mmしかなく、厳密な適正グリップサイズの測定はむずかしい。実際には、測定値を基準にフィット感や操作のしやすさなどで自分に合ったグリップサイズを見つけることが大切。